【ブログ】蔭山克秀先生の哲学入門が面白すぎたので「ジョジョの三部が好き」みたいな、思想における偏愛を感じた話

先日、打ち合わせで伺った出版社さんで献本いただきました一冊。


これがめちゃくちゃ面白くて、一気に読みました!


ギャグ要素がふんだんに盛り込まれている「哲学史」が学べる一冊なのですが、本当に面白かったです。

タレス〜ユングまでが書かれてのですが、哲学者の人生もじっくり紹介されていて、はじめて哲学に触れる方にぜひおすすめしたい一冊です。

この本には古代ギリシャから精神分析までがじっくり紹介されているのですが、やはり実存主義哲学から読んでしまいました。

これは実存主義に対する偏愛ですね。よくジョジョファンの方に「ジョジョの三部が特に好きでそればっかり何回も読んでしまう」という話を聞くのですが、同じ現象です。

頭文字DでいうならばプロジェクトD編よりも、碓氷峠のシルエイティーのところばっかり何度も読んでしまう、みたいな偏愛です。

花京院が好き、佐藤真子ちゃんが好きみたいな感じでキルケゴールが一番好きだと思う偏愛です。

最近よく美的実存からそろそろ脱却するべきか、と考えます。

キルケゴールの言うように放蕩の先には退屈しかなく、その退屈が眩暈を引き起こすからです。

刹那的な快楽は刹那的な賞味期限しか持たないので、そういったものへの絶望を自覚しているのかもしれません。

すごく中二病っぽいかもしれませんが「はいはい、中二病といって終わらすのは思考停止に他ならない」ということがこの「マンガみたいにスラスラ読める哲学入門」に書いてありまして、印象的な一文でした。

とても素晴らしい本なので、皆様におすすめしたいです。